蓋然性の意味、使い方と類語。蓋然性合理主義とは?

蓋然性という言葉をご存知でしょうか?株式投資をされる方は蓋然性合理主義といった言葉を知っているかもしれません。

また法律用語としても用いられることもあります。しかし日常的に使う言葉ではないので知っている人は少ないかもしれません。

この記事では蓋然性の意味や使い方、類語などを詳しく解説します。

「蓋然性」の意味と使い方

蓋然性

読み方がいぜんせい

「蓋」は訓読みで「ふた」ですが、ここでは音読みの「がい」を用います。

意 味「蓋然性」の意味は、「ある事柄が起こる確実性の度合い。また、ある事柄が真である確実性の度合い。確からしさ。プロバビリティー」です。

使い方としては、

  • そのような犬のしつけをしていたら、将来、人間の言うことを全く聞かなくなる蓋然性が高い
  • その地域にはほかにコンビニがないので、ここでコンビニを経営すると見込み客が多く、採算がとれる蓋然性は高い
  • 今の経営の仕方だと、従業員が会社に不満を持っている蓋然性が高い

などです。

「蓋然性」の類語と使い方

「蓋然性」の類語には「可能性」「確実性」「必然性」の三つがあります。

しかし「蓋然性」と全くの類語として使える場合と、微妙に意味が違う場合とがあります。類語のそれぞれの意味を見ていきましょう。

可能性

まず「可能性」の意味は

  • 実現できるという見込み。現実となりうる見込み。
  • 何かを実現できる潜在的な要素

使い方としては、「毎日、文章を書く訓練をしていると、将来文章のスキルが上がる可能性は十分にあるだろう」となります。

わかりやすく書けば、「毎日、文章を書く訓練をしていると、将来文章のスキルが上がる見込みは十分にあるだろう」です。

確実性

「確実性」の意味は、「確かで疑うことのできないさま。判断または推論が、理論上の推理の法則に照らして、少しの誤りもないような性質であること」です。

「確実性」の使い方は「新聞には確実性に欠ける情報を掲載してはいけない」「このやり方で顧客が増えるというのは確実性に乏しい」などとなります。

これもわかりやすく書けば「新聞には確かでない情報を掲載してはいけない」「このやり方で顧客が増えるというのは確かではない」ということです。

必然性

「必然性」の意味は「必ずそうなるはずの要素、性質。そのように帰着せざるを得ない性向」です。

使い方は「マニュアルのこの部分は必然性に欠けるのでないほうがよい」「これをすべての社員に知らせる必然性はない」などとなります。

わかりやすく書けば「マニュアルのこの部分は必ずしも必要ではないのでないほうがよい」「これをすべての社員に知らせる必要はない」です。

「蓋然性」の使用例と具体的な解説

「蓋然性」の使用例と具体的な解説です。

「労働力を海外に輸出し続けると、国内が空洞化する蓋然性が高い」

という場合、その意味は「労働力を海外に輸出し続けると、国内が空洞化する確実性の度合いが高い」ということです。

この「蓋然性」については「何かが起こることが確かであるという程度」という意味です。

これらの言葉はとても似ていますが、少しずつニュアンスが違っています。

たとえば「彼が明日、会社に辞表を出す可能性はあるが、蓋然性は低い」と言った場合、「可能性」は0%から100%までありますが、「蓋然性」はその可能性が高いか低いか、ということです。

株式投資で使われる「蓋然性合理主義」

「蓋然性」を使った言葉に「蓋然性合理主義」という言葉があります。

これは「確率に基づいて合理的に行動しようとする考え方」という意味で、株式投資関連でよく使われます。

「確実性を高いか低いかの二つに分けて、低いほうを捨て効率的に行おうとすること」「損得に重きを置く主義」と言い換えることもできます。

使い方としては、

  • 利益を出すことが第一の目的だが、すべて蓋然性合理主義という姿勢は人間味に欠けている
  • 私は蓋然性合理主義なので、そのような投資話には参加したくない

などとなります。

一般的には「損と得があれば、絶対に損のほうを捨てる」というネガティブな感覚で使われがちですが、株式投資などにおいては

  • 確率に基づいた合理的な判断をする

というよい意味で使われることもあります。

特許権侵害訴訟における「蓋然性」とは?

また「蓋然性」という言葉は、法律用語にも多く出てきます。

たとえば特許権侵害訴訟では、特許権侵害の被害立証に必要な4要件があり、それらは「必要性」「蓋然性」「補充性」「相当性」です。

この「蓋然性」は「特許権侵害訴訟の相手方当事者による特許権の侵害の蓋然性が認められること」です。

わかりやすく言えば「特許権を侵害されて訴訟を起こしている側が、相手方に特許を侵害されていることが、第三者から客観的に見たときに当然のこととして判断できる」という意味です。

このように法律用語においては、当事者同士だけでなく、客観的に見ても特許権を侵害されていることが納得できる材料が必要、ということになります。

  • 客観的な蓋然性があれば、この訴訟は勝てるだろう

といった使い方をします。

まとめ

  • 蓋然性は「がいぜんせい」と読む
  • 蓋然性はの意味はある事柄が起こる確実性の度合い
  • 「蓋然性」の類語は可能性・確実性・必然性など
  • 蓋然性合理主義とは確率に基づいて合理的に行動しようとする考え方
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